平成25年ソロモン独立記念祝賀と交流会(報告)

2013年08月06日
在日ソロモン人のためのソロモン諸島独立記念祝賀行事の模様(アイランドサン紙)

在日ソロモン人のためのソロモン諸島独立記念祝賀行事の模様(アイランドサン紙)

 7月27日(土)、日本・ソロモン友好協会は、恒例により標記行事を青山のホテルアジア会館にて開催。今年は、国費留学生3名(鹿児島大学大学院、熊本大学大学院、岐阜大学大学院)とJICA訓練生1名ならびにソロモン諸島に勤務した元海外青年協力隊員(女性)等を招待してにぎやかに実施しました。日本側は、名古屋支部の足立理事(支部長)を含む友好協会役員、ソロモン諸島の取材経験がある大野・元朝日新聞シドニー支局長、ソロモン諸島にビジネス展開を企画しているビジネス関係者(OceanWave社、オリジナル設計社)、そして今回は特別ゲストとしてミクロネシア振興協会(AMD)の宇津野会長(菊川工業社長)、川嶋事務局長(前全労災千葉本部長)、山下理事(元朝日新聞)等の出席を得、更にAMDと関係を有し、かつ、ソロモン諸島に関心を有している川崎市在住のグループ6名(加藤様、大窪様、吉倉様、秋元様、武藤様、高木様)の参加を得ました。

また、名古屋から駆けつけてくれたJICAの井上・海外青年協力隊員(上述)が参加し盛況のうちに行事を終えることが出来ました。

 行事は、まず、ソロモン諸島の国費留学生と元海外青年協力隊員によるソロモン諸島国歌斉唱に始まり、高濱理事長の挨拶と国費留学生の紹介、次いで宇津野AMD会長の挨拶、足立支部長による乾杯と続いた後、一息入れて食事(ビュッフェ)に入り、同時に理事長から出席者全員の紹介がありました。

食事に引き続き、理事長から、初めての参加者のための配慮として、ソロモン諸島の小歴史と現状について紹介があり、次いで友好協会が行ってきたこれまでの対ソロモン諸島支援・協力の実情について説明がありました。

理事長は、挨拶の中で、特に日本とソロモン諸島のNGOの協力関係強化の必要性を強調し、ソロモン諸島における人間の安全保障、技術移転を通じての社会開発面での協力の必要性を指摘しました。そして友好協会としては、これまでに種々の支援に加え、今年2月にテモツ州を襲った地震と津波により被災者となった島民救済のための義援金(40,000(以上)ソロモンドル)をソロモン諸島政府に寄付し、人材育成の観点から関西医科大学における医学研究生受け入れを実現し、更なる人材育成を促進するとの方向性が示されました。

 之を受けて、国費留学生から、友好協会の之までの対ソロモン諸島支援・協力に対する謝意表明がなされた後、彼等が勉学する分野について紹介があり、次いで日本・ソロモン諸島両国間のNGO同志が、ソロモン諸島の地方開発(インフラ整備)、漁業資源の安定的確保のための技術的協力、水供給の安定的確保、地方の衛生状況改善に向けた共同プロジェクトを是非とも進めたいとの強い希望が表明されました。右はソロモン諸島の発展のために留学生の純粋な希望であることを踏まえ、友好協会としても無視できず、関連組織の協力を得て、今後具体化のための検討を行っていくことになります。

 最後に、参加者一同のための記念写真の撮影を以って本行事を終えましたが、今回の行事は中身のある盛り上がった会合であったことを付言します。