第4次ソロモン友好訪問を実施
日本ソロモン友好協会は、平成23年9月24日から30日まで、第4次ソロモン友好訪問を実施しました。今回は井上会長、高濱理事長、江尻石川県支部長の3名でしたが、効率的かつ効果的な訪問を実施し得ました。
訪問ルートは、関空ーゴールドコーストーブリスベン(一泊)-ソロモン諸島(ホニアラ)-ブリスベンーゴールドコースト(一泊)-関空で、ソロモン滞在は3泊4日という旅程でした。
今回の訪問目的は、当友好協会の知己であるダニー・フィリップ首相の招待にこたえることにあり、右訪問に先立ちソロモン首相府により一時は同首相への表敬訪問がセットされましたが、結局国連総会などへの出席と言う外交行事と重なったため首相表敬は実現せず誠に残念な結果に終わりました。しかし、その代わりに、マナセ・マエランガ副首相が我々一行に対応してくれました。
当協会としては、会長の尽力もあり、大塚製薬のご好意による健康ドリンク(オーエスワン)をお土産に持参し、右副首相に手渡すと共に、中央病院等に寄贈し患者の健康管理に使用してもらうよう要望しました。この健康ドリンクの運送については外務省大洋州課および協和海運の協力があり実現したもので、ここに厚く御礼申し上げます。
一行のソロモン滞在中は、9月27日にアウステン山頂の旧日本軍兵士のための慰霊碑参拝。また、そのほかの旧日本軍全滅の地も訪れ、そこの村民等と交流を図ると共に日本軍兵士の遺骨が発見された場所で英霊の御霊安かれと丁重に手を合わせると共に、その村で保管されている兵士の飯盒などの遺品数点を入手し持ち帰りました。(現在この遺品は靖国神社に奉納すべくアレンジが進行中)。その夜は大使公邸での内輪の夕食会に望み旧交を暖めました。
翌28日は、Mbua Valley 小学校訪問を行い恒例により文房用具を贈呈。喜ぶ小学生の顔を見て旅の疲れも取れたような気がしました。その日の昼は、日本への元国費留学(ハドソン・カラエダ、ジミー・ヌアケ、ジョー・ピリマエ、アイサク・セコの諸君)と会食を行い、最近彼等の間で設立されたソロモン留学生協会について意見交換を行い、夜は、かねてより当協会と親しく交流が続いているケマケザ国会議長(元首相)を夕食会に招待し、ソロモンの政情やそのほかの四方山話に花を咲かせました。
ソロモン滞在最終日の29日は、午前9時30分に首相府を訪問し、上述のようにマエランガ副首相を表敬訪問し所定の目的を果たしました。(なお、同首相は若干40歳台の若さで副首相に上り詰めた人物ですが、1999年ごろにガダルカナル島とマライタ島の間で起きた部族抗争で、その渦中にあった北マライタの武装兵士の中心人物で会った由)。同日午後、友好協会一行は、大使ならびに館員の見送りを受けて、帰国の途につき無事今次友好訪問を終えました。2年ぶりのソロモン訪問でしたが、相変わらずソロモン人の親日的な態度に変わりはく多くのソロモンの友人に声をかけられたことはこれまでの交流の成果を感ずると共に更に交流を深め親日派を育てていく必要性を強く感じた次第です。(なお、11月に入り政変があり残念ながらダニー・フィリップ首相は辞任に追い込まれ、現在は新たにGorden Darcy Lilo氏(前政権での財務大臣)がソロモンの首相に選出されています)