平成29年度日本ソロモン友好協会役員会と交流会

2017年12月16日

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12月8日、日本・ソロモン友好協会は、恒例の役員会・交流会を日比谷の「ウスケボ-」で開催しました。今次会合には遠路はるばる大阪から井上一成会長が見え、且つ主力メンバーを中心とした会合となり、旧交を温めると共に出席者一人一人から近況報告等があり和気藹藹とした会合となりました。出席者は会長のほか、高濱理事長、村山矩子理事、嬉昌夫理事、前田陽一理事、古川倫生理事、髙橋尚之理事、斎藤三郎氏、三原博之氏(鳥取県の大成工業株代表取締役)でしたが、出席が予定されていた戦争遺児の常盤千鶴子理事は法事、ソロモンい強い関心を有するスカイマーク社勤務の北村真央氏は急遽商談のため北米へ出張の為欠席でした。

冒頭、会長挨拶並びに乾杯に引き続き、理事長からソロモン諸島では、新たにHon.Rick Houenipweleiが首相に選出された旨の報告がなされ、新閣僚全員が配布資料に基づき紹介されました。そして、今年の協会の主たる活動として、ソロモン諸島島嶼間交通の充実に向けた協力がなされた旨の報告がありました。それはクク教育大臣の強い要望を受けて、出身地ニュージョウジア州の経済発展と島民等の便宜向上のために日本から是非とも優秀な中古船の購入をしたいとの要望を踏まえて、理事長と髙橋理事(グロ-バルスタンダード社代表取締役)が動き、船の選択から落札に至るまで、そして、その後の複雑な手続処理に関し全面的にソロモン側に代わって実施。最終的には、この船を引き取りに来たソロモン側船員(4名)が、日本の経験豊かな船員5名の指導を受け乍ら12月1日、6000キロの波頭を超えて この船は無事ソロモン諸島に運び、到着。時間のかかる大変な仕事でしたが、この成功により日本・ソロモン諸島間の絆、友好信頼関係が間違いなく深まったとの確信が持てたプロジェクトであったと言えます。

次いで、会員の近況報告がなされ、父上をガ島で亡くされた村山理事から戦争遺族会関係の動き、古川理事からは、ソロモン諸島との関係も視野に入れつつ かつ現在の日本の農業事情を踏まえ、その開発に向けて汗を流したい(同理事の出身地岡山県は高級ブドウの産地でこの品種の育成と販売等を中心に)との紹介があり、造船に関わるJICA専門家としてガ島に勤務経験のある嬉理事からは、この12月8日という日は今から70数年前に日本海軍が真珠湾攻撃を敢行した日であり、自分は小学校3年ではあったが、その報道を聞いた時背筋が緊張感で寒くなる思いをしたことを今でも忘れることはできないとの思い出を披露。単身慰霊の旅をガ島で実施された斎藤氏は、アテネのマラソン大会に単身参加し、見事完走した話を紹介。席上からはその体力と気力に驚嘆と称賛の声が上がりました。

三原取締役からは、ソロモンにおいて環境省の予算で実施した環境配慮型トイレの普及とビジネス化をめぐる実績が紹介され、これには現地を熟知している理事長の協力を得た旨述べると共に現在はインドにおいて同様のプロジェクトを進めているが、今後は友好協会の協力を得て環境対策の観点からのプロジェクトを実施して行きたい旨の希望が表明されました。

最後に、斎藤氏がコンセンサスで新たに理事就任が承認され、来年は南太平洋を視野に入れた青少年スポーツ大会の企画検討を同理事にして貰うことになりました。

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