令和元年日本・ソロモン友好協会役員会・交流会の開催

2019年12月10日

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12月6日、日本ソロモン友好協会は、恒例の役員会及び交流会を、これまた恒例となりました日比谷ウスケボーにて開催しました。今年も、例年どおり、井上一成会長が関西から上京の上出席され、他の役員(高濱理事長、村山理事、常盤理事、嬉理事、前田理事 三原理事、古河理事、髙橋理事)ともども、食事を挟み有意義な意見交換を行いました。但し、今年は名古屋支部の足立支部長も今次役員会に出席が期待されましたが、あいにく健康上の問題にて、長時間の出席は無理ということで、役員会の開始前に 東京駅にて、短時間、理事長と意見交換を行い、その内容については、足立ペーパーを踏まえ、口頭にて役員会において報告(下記参照)されました。更にミクロネシア振興協会から川嶋事務局長(しま株式会社代表取締役)、近藤様(元川崎市議会議員)、徳田様(在京大使館を中心とした引越し業経営)の出席を得ました。

冒頭、高濱理事長より、今年のソロモン情勢報告が行われ、特にソロモンが台湾と断交して中国との外交関係に踏み切ったことを中心に行われました。そして南太平洋全体にわたり 中東やアフリカに見られる中国の覇権主義的拡大主義が顕著になってきた事実を踏まえ、 ソロモンが他の島嶼国に見られるように、中国マネーに飛びついた結果、最期は多額の債務返済に苦しむ結果にならない様切望する旨、また、債務の返済が出来ない見返りに ソロモンが米豪に対抗する上での前進基地として軍事基地化される可能性も排除できない旨の新聞報道が紹介されました。(なお、参考までに韓国がいちゃもんつけている日本の旭日旗問題に対する反論としての外務省作製広報資料を会員諸氏の理解を深める上で配布)

以上のようなソロモンをめぐる環境の変化を踏まえ、友好協会としては如何にあるべきかについて意見交換が足立提案を中心に行われ、会長、理事等から支持を得ました。以下その内容を紹介します。

1)日本ソロモン友好協会の交流の継続は急務。

2)民間交流はイデオロギ―に関係無く推進されるべき。

3)ソロモンへの親善訪問と現地政府関係者・住民・学校との交流強化を通じ日本理解を深める。そのための資金を一般企業に要請。

4)日本ソロモン友好協会は、長年の実績もあり、環境事業への取り組み、学生との交流、訪日ソロモン要人との関係強化。

5)ソロモンで無念にも散華した日本兵の英霊の遺族、子供等に継続して現地墓参をしてもらい、青少年との交流を推進(一木支隊全滅の慰霊碑が破損され、その土地が中国企業に買い占められたとの情報があるがこのような事を黙認することは英霊と遺族への冒涜であり、日本政府はしっかり抗議すべきである)―かかる行動は戦後70数年たったから終わりということはない。

6)友好協会活動資金の充実が緊要であり、日本ソロモン友好基金を設立して現地学生の日本招聘の用に満てるべきである。

7)会員確保問題は重要。現に戦友会会員はほとんどが高齢にて帰天しているという現実があるが、会員確保のための運動は継続。

以上を踏まえ、理事長より、協会としては、ソロモンへの医学協力(関西医科大学の協力)の観点からの人材育成の現状と、ミクロネシア振興協会との協働の下、来年初春を目途に、ソロモンツアーを企画していることが紹介され、そのツアーの中心は若手によるスタデイツアーと、観光慰霊を中心としたツアーの二本建てで進めることになろう旨の紹介がなされました。

最後に、来年も引き続き健康管理をしながら、交流活動を続けて行くための乾杯と写真撮影をして、本役員会を和気藹藹の雰囲気の中で了しました。各役員の方々誠にお疲れ様でした!

ここに、足立提案を踏まえつつ、日本とソロモンとの間の友好関係が協会の手で一層促進するよう会員諸氏の協力を改めてお願いする次第であります。以上

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