ソロモン政府派遣の被害調査チームの報告

2013年02月15日

1)ようやく避難所としてのキャンプを7箇所に設けることが出来、家を流された家族のうち68家族426名がキャンプ入りした。その間に1名死亡。年齢層の太宗は15歳から49歳で第2グループとして1歳から4歳に分けられるが、これらグループ間の疫病伝播がもっとも危惧されている。トイレは穴を掘って使用。緊急給水場所まで27分ぐらいかかり、水供給はスムーズではない。風呂は海が使われている。廃棄物・ごみがいたるところに散乱している。緊急に必要なものは水、蛋白質を中心としたサプリメント・食物、シェルター、衣服、衛生品、幼児・子供のための空間。

2)赤十字はいくつかのキャンプサイトに水供給施設を設けたが供給可能な水量は3000リットルで、キャンプ全体に行きわたらない。

3)赤十字のほかに国際的なNGO・World Vision、OxFam、Save the Children等が駆けつけ家族用備品、台所用備品
新生児用備品、シェルター関連備品、蚊帳、毛布、缶詰、マット、ランプなど数にして8063品を配布。

4)ソロモン政府保健省は関連省庁及び地方政府と連携をとり、被害状況の評価をしつつ、特に健康 医療、クリニック面での業務を推し進めている。
他方、ソロモン政府派遣のパトロール船が、配給物の配布状況や被害を受けた村落のデータ収集を行っている。

5)国際的支援としては、豪州、ニュージーランド、EU、 国連が引き続き支援にあったているが、特に豪州は航空機による空中からの事実確認を支援し、ソロモン政府のパトロール船の燃料を支援し始めている。

6)いずれにしても、今後更に現状把握が必要であるが、物資の運搬、配給(特に水食料、衣服を中心に)、破壊された水源等の復旧に関し、中・長期的な解決策を被害状況を把握の上早急に実施してゆく必要がある。
(2013/02/15)