平成27年度日本ソロモン友好協会役員会と交流会
友好協会は、12月12日、恒例の役員会・交流会を都内赤坂にあるホテルアジア会館にて実施しました。今年は8月に長年の懸案でありました「平和の鐘の搭」を建立するという協会にとって歴史的事業を成功裏に終えたこともありその祝賀と、毎年7月に実施してきたソロモン諸島の独立祝賀(平和の鐘の搭建立に時間をとられたため12月実施となったもの)を併せ実施しました。
今次役員会には、大阪より駆け付けられた井上一成会長はじめ高濱理事長、村山理事、常盤理事、嬉理事、前田理事、オーシャンウエーブ社創設者(於ソロモン)古川氏、南太平洋に事業展開中のグローバルスタンダード社代表の髙橋氏、そして当友好協会と長い付き合いのあるミクロネシア振興協会(NPO法人・AMD)会長、川嶋事務局長(島(株)代表)、田島AMD会員そして、ソロモン関係者は、国費留学生を中心にサムソン氏(岐阜大博士課程)医学留学中のダーシ氏(関西医科大学)テイモチ氏(電気通信大博士課程)そしてタロ氏(学芸大)の4名が参加しました。尚今回から故濱崎比那子理事の御長女・森浩子様(九段社社長)が業務多忙の中参加され、次回からは当協会理事に就任される予定です。
なお今次役員会には平和の鐘の搭建立に尽力された名古屋支部長・足立理事が体調を崩され参加できず、また国尾広報理事が業務多忙につき出席されなかったことは誠に残念でした。
役員会は、冒頭、井上会長の挨拶で始まり、同会長は、「平和の鐘の搭の建立を慶賀し、引き続きソロモン諸島との良好な関係維持に努めてゆきたいこと、先般天皇皇后両陛下主催のランチョンに皇居に招待された際に、陛下からガダルカナル島の話が出され、自分からは是非訪問していただきたい旨お願いしておいたこと、そして南太平洋は多くの自然の資源に恵まれた地域であり、こうゆう地域との関係あるいは絆を太くして行くことはお互いの幸せのために重要なことであり、日本ソロモン友好協会がソロモンとの関係を計ることは当然であるも、広く太平洋の友人とも手を携えて行ければ素晴らしいことである」との趣旨を述べ、次いでAMD会長より、「今次役員会の開催を慶賀し、先に陛下が慰霊のために訪れられたパラオ・ペルリュウ島を慰霊訪問してきたが、あの酷暑の島で良く日本軍は奮戦したものと頭が下がり胸がいっぱいになったこと、地理的にも歴史的にも日本と太平洋諸島との関係は切っても切れないものがあり、今後増々良い関係増進のために頑張りたい旨挨拶された。引き続き、川嶋事務局長に乾杯の音頭をお願いし、出席者全員杯を上げ、これまで実施してきたことすべての成功を祝いました。
以上のあいさつに引き続き、ソロモン側より、サムソン氏が、見事な日本語で、「今次集まりに出席できうれしいこと、平和の鐘の搭建立を祝賀し、これまでの日本ソロモン友好協会がソロモンに対し示してきた諸々の支援に対し(会長、理事長の名前に言及しつつ)深甚な謝意を述べ、今後とも友好協会のソロモンに対する更なる支援協力をお願いしたい」旨の挨拶があり、会場は好意的な拍手に包まれました。次いで国費留学生が一人一人自己紹介を兼ねた挨拶を行い、その後に、4名の留学生全員が、祖国を思い、ソロモンの独立を祝賀するためのソロモン国家を誇り高く歌い かつ伝統的なソロモンのダンスを会場狭しとばかり踊り、やんやの喝采を浴び、出席者を喜ばせてくれました。この会合のまさにハイライトでした。
その後は和気藹藹とした雰囲気の中、色々な話題と食事を楽しみ、過行く2015年を振り返りました。
(最後に、参考までに12月現在のソロモン政局について若干触れておきます。)
ソガバレ首相が国連総会出席のためソロモンを留守した最中の10月下旬に閣僚を含む国会議員が大量に政権離脱を計り、野党党首が不信任案を提出し、政情が一時不安定になりましたが、結局不信任案は撤回され、ソガバレ政権は継続し、かつ来年度予算案も採択されたこともあり、政情は落ち着きを見せたかに見受けられるものの、何らかの理由を付けて現政権をひっくり返そうとする動きは排除されず、年末から新年にかけての動きを注視してゆく必要があります。