日本・ソロモン友好協会のソロモン訪問(報告)

2006年01月25日

1、ソロモン訪問

井上会長、高浜理事長、村山遺族会代表、高橋元読売新聞記者の4名は、ソロモン政府に「平和の鐘」寄贈のため平成17年2月6日より9日までソロモンを訪問しました。

2、ケマケザ首相表敬訪問

 (1)12月7日午前9時、ソロモン議会内首相応接室に「ケ」首相を表敬訪問。まず井上会長より、「「ケ」首相のソロモン招聘に謝意表明。平成17年7月、同首相が万博ナショナルデイに出席のため来日した際に約束した「平和の鐘」を届けると共に、この鐘を通じて永遠の平和を願い、日本・ソロモン間の友好親善を促進するために訪問した」旨挨拶。
 これに対し、首相は、「会長一行のソロモン訪問を歓迎。自分が訪日した際には貴協会より盛大な歓迎会を催して頂いたが、今回の自分の歓迎はささやかなお返しである。平和の鐘は日本、ソロモン間のシンボルとしてありがたく頂戴する貴会長一行の来訪により日本、ソロモン両国間の良好な関係が一段と進展するものと確信している」旨応答。
 更に、会長より日本・ソロモン関係促進のためには時代を担う青年層の交流が大事であり、ソロモンの青年を日本に招待し、学術交流や技術研修の成果を上げたいと考えている旨提案し、首相もこの提案を歓迎しました。

 (2)会談後、首相は、一行を議会開会直前の議場内を案内。議場内ではチャン外相、ナエゾン商工相、ウルハロ野党リーダー(元首相)等と挨拶を交わすと共に議会玄関ホールでは、リニ副首相、フォノ計画相、キレ内務相、フォロ航空相、カウア総理府次官、ガナテ内務相次官等と会い握手を交わし交流を行いました。

3、ワエナ総督表敬訪問

  7日午前11時、ワエナ総督を訪問。同総督は「ソロモン国民を代表して貴会長一行のソロモン訪問を歓迎する。両国の関係は伝統的に良好な関係にあるが、近年一段と緊密化していることは大変喜ばしく、引き続きこの関係が強化されることが望まれる」旨述べると共に、国際社会において果たしている日本の役割の大きさに鑑み、日本の国連安全保障理事会の常任理事国入りを強く支持している旨強調された。
  会長からは、「ソロモンは、日本にとって平和の原点であり、世界の平和を願い、平和の鐘をケマケザ首相を通じソロモンの人々に贈るため今回の訪問となった。また将来を担う青年の交流が大事であると考えており、出来るだけ多くの青年をソロモンから日本に招待したく、友好協会はその役割を果たしたいと考えている」旨応答。そしてその後参加した総督夫人とも親しく懇談し、この国の恵まれない人々に対するボランティア活動を行っている同夫人に対し、村山遺族会代表が日本より持参した衣類を寄贈しました。

4、ケマケザ首相主催歓迎夕食会

  7日夜、「ケ」首相は、一行を歓迎する夕食会を市内ホニアラホテルで開催しました同夕食会には、友好協会一行の他、厚生労働省派遣の慰霊団、日系会社代表が招待されると共に、ソロモン側からは国会議長、司法長官、外相、商工相、内務相、総理府次官外務次官等約60名が出席。同席上、首相による歓迎の挨拶、会長の謝意表明スピーチ等があり、特に会長はそのスピーチの中で、「ケ」首相が訪日した際に、同首相には靖国神社を参拝して頂き、心暖まる思いがした旨発言。これに対し出席していた慰霊団より大きな拍手が起こりました。

5、天皇誕生日レセプションヘの出席

  8日夜、久保臨代主催標記レセプションに出席し、総督、首相、各大臣、政府高官各界指導者と親しく懇談しました。

6、その他の行事

  ホニアラ近郊における慰霊、当地記者とのインタビュー、当地友好協会関係者との協議等を行いました。

7、平和の鐘の取扱

  現在、ホニアラにおける友好協会メンバーの一人GREG YOUNG氏の倉庫内に保管。本年3月総選挙が予定されていることから、状況判断の上、ソロモン議会内の適切な場所に設置予定。

8、所感

  僅か3日間という短い滞在であったが、総督、首相、大臣、政府高官等当国トップと精力的に会談、懇談したことにより、相互理解と友好親善を深め得たし、今回の訪問については大きく現地新聞に報道されるなど日本・ソロモン友好協会の存在をソロモンの人々の間に十分膾炙し得たと思われます。今後必要なことは、今回のソロモン訪問を通じ種をまいてきた友好関係のモメンタムを失うことなく、「継続は力なり」の例えの如く、本友好協会の趣旨を理解し参加されているメンバーの意志と協力を得て 継続的な活動を続けていくことにあります。(了)