第8回 太平洋・島サミット(PALM8)
3年ごとに開催される第8回太平洋・島サミットが、外務省主催で5月18,19日の両日福島県いわき市において仏領ポリネシア、ニューカレドニアの2地域が初参加の上、14の島嶼国、二本、ニュージーランドの3ケ国、計17ケ国の首脳が参加し、島嶼国が抱えている諸問題を討議しました。19日の最終日には安倍宣言が発表され、閉会しましたが、安倍宣言の中には北朝鮮問題(朝鮮半島の非核化、日本人拉致問題など)、自由で開かれたインド太平洋戦略の展開、島嶼国の海上保安能力問題(向う3年で5000人の人材育成)等が盛り込まれました。
友好協会は、サミット開催に先立ち、ソロモン諸島の首相一行10名を宿泊先のホテルニューオータにおいて協会主催の昼食会に招待、そして17日には同じくホテルニューオータニにおいて開催された河野外相主催島嶼国首脳等の歓迎レセプションに参加しました。昼食会では井上会長から首相及び外相夫人へ西陣織のハンドバッグを、全員に信楽焼きのビールコップが記念にプレゼントされました。
昼食会へのソロモン側出席者はホウエニプウエラ首相、ミルナ・トサカ外相、レモバトウ内閣秘書官、ウスラ首席補佐官、マラウ報道官、サンガ外務貿易省儀典長、ワレ首相上席秘書官、ソアカイ警護官で首相夫人とアバナ国会議員は他用で欠席。日本側は井上会長、高濱理事長、鈴鹿・関西医科大学教授(国際交流センター長)三輪・三光ホールデイングCEO,三原・大成工業代表取締役が出席。話題の中心は関西医科大学が受け入れているソロモンからの医学留学生の紹介と、更にソロモンにおける大きな社会問題である環境衛生改善関連ビジネスの紹介などで、ソロモン首相からはいずれも高い関心と評価が表明されました。井上会長からは来年退位される天皇皇后両陛下を退位前に是非ともソロモン諸島へ慰霊を含めたかたちでソロモン政府から招待してもらえればこれに勝る喜びはないとの要望が表明されました。
17日のレセプションには高濱理事長と協会理事・髙橋グロ-バルスタンダード代表取締役が出席。ソロモン首相及び同夫人一行と親しく交流が交わされ意義深い出会いとなりました。このレセプションには、小野寺防衛大臣他数名の大臣クラス、地方自治体の長が数名招待されており、今後の日本と島嶼国との関係の方向性を示唆すると共に、日本と島嶼国の絆が更に深まった瞬間であったといえましょう。なお、乾杯には福島県の日本酒がふるまわれ、東日本震災から果敢に立ち直っている福島県が紹介されました。
(会長あいさつ文)
ホウエニプウエラ首相、同夫人 及び皆さま
今回、第8回太平洋・島サミット出席のため来日された貴首相閣下ご一行を心から歓迎します。
太平洋・島サミットは今回で8回目ですが、この機会を通じて これまで培ってき
た貴国と日本との間のパートナーシップが増々強化されて行くことを願っています。
日本・ソロモン友好協会は2005年に創設されて以来、今年で13年になりますが、この
間多くのソロモン諸島の友人との交流は進み、信頼と友好関係は増々深まっていることを
大変喜んでおります。
日本の良き友人である貴国とのかかる関係がさらに深まることを信じています。
それでは、貴国の繁栄と発展、ホウエニプウエラ首相閣下、同夫人 及び皆さまの健康と今
回のサミットにおける成功を祈って杯をあげたいと思います。
そして日本の味をお楽しみください。