ソロモン諸島で式典参加の海自自衛官が刺される

2022年08月19日

B29BC5C6-9C85-43B4-8381-EEC34917F5828月7日、ソロモン諸島のガダルカナル島で日本軍と米軍が干戈を交わして以来、7日で80年となるのを踏まえ、首都ホニアラで日米がそれぞれ慰霊祭を実施しました。日本からは鬼木防衛副大臣が、この式典に参加し、米国からはシャーマン米国務副長官等が出席。この式典に合わせ、日本の海上自衛隊から護衛艦「きりさめ」がソロモンに寄港しました。(ニュージーランド軍提供の報道写真参照)(日米高官の訪問は、中国と安全保障協力協定に署名することに踏み切った戦略的に重要な位置にあるソロモンを牽制し、軍事拠点化する中国の動きを牽制の意味もあると膾炙されてます。) 一方、ソロモン諸島主催で8日に開かれた慰霊式で、海上自衛官の一人が地元の男性に刃物のようなもので首を切られるという事件がおきましたが、幸い軽症で命に異常はありませんでしたが、これまでの日本とソロモン諸島の間の友好関係に鑑み残念な出来事でした。 なお、鬼木防衛副大臣は、7日の日本政府主催の慰霊式で「悲しみに耐え、困難を乗り越えてきた遺族や関係者に深く敬意を表する」として島嶼国との関係を更に強化する意向も示しました。 この式典には、故ケネデイ米大統領のお嬢さんであり、駐豪州大使(前駐日本米大使)であるキャサリン・ケネデイ氏も出席しました。(戦争中、米PTボートの艇長として南太平洋で戦っていたケネデイ氏が日本の駆逐艦と衝突して沈没した際、ケネデイ氏は部下と共に泳いでたどり着いたのがソロモン諸島の小島(今はケネデイ島として保存されています)でそこから椰子の実に救助を求める文章を切り刻み、海に流したところ、幸いにも現地人に拾われ、その椰子の実が米軍の手に渡ったことから救助され、戦後は米大統領にまで上り詰めた歴史があり、駐豪州大使のケネデイ氏は 父親であるケネデイ氏がソロモンで救出されたことに感謝するため今次慰霊祭に出席したとのことです。