サンタクルズ島を襲った地震津波による被害状況

2013年02月12日

 サンタクルズ島を襲った地震津波による被害状況に関し、ソロモン政府の環境省国家災害局からの9日付け情報は次のとおりです。

 サンタクルズ島の西側一帯、マロ島、ロードホウエ島の被害が最も大きく、この地域の住民は津波が来た際に身につけていたもの以外の物、建物、畑などはすべて破壊、流された。

6日に続き8日には震度6.8の地震が、9日には震度7の地震が来ており現在も余震は続いている。

現在、西サンタクルズ島の25の村落が被害を被り、破壊家屋594と被害者3329名、死者は10名が確認されている。被害地における水の供給は止まり、多くの木材や木屑が水源地に流れ込み、塩水が飲み水に混入している。井戸の汚染もひどくなっている。病院の患者は高台に避難したものの海岸沿いのクリニックの損害は大きい。今後これらの数字は増えて行くことが予想される。

 救済状況に関しては、ソロモン諸島警察のパトロール船が40名の救済隊員を乗せてラタ港に着いたが、同港も被害を被っているため救済品の積み降ろしが遅れている。そのほか貨物船が食量、水、衣服等の救済品を運んだが現地では機械を使えないため、手で積み下ろしを余儀なくされている。同じく救済が遅れている。特に自動車などの運搬移動手段の積み下ろしができない。

 国際的な救援状況は、豪州が援助資金拠出表明し、赤十字と共に救済品を、英国、ニュージーランド、国連が水、衛生品、緊急シェルターなどの支援を開始する一方、被害調査チームの報告を待って更なる救済活動を展開する。そのほかワールドビジョン、UNICEFなどが救済活動を開始し始めている。