ソロモン政府、日本船「雄山丸」を購入

2016年10月05日

雄山丸の全景

雄山丸の全景

平成28年4月、ソロモン政府のTautai保健大臣より当協会の髙橋理事へ日本船の購入の可能性に付き打診があり、これを受けて同理事が動いた結果、

水産庁の調査船「雄山丸」(中古)が適当ではないかという関係者(船主)の示唆を受けて、同大臣に打診したところ是非とも購入したいという強い希望が示されました。

これを受けて、同理事が保健大臣と船主との間に入って取りまとめを開始。複雑な手続をすべて消化した結果、8月成約が日本ソロモン側との間で交わされ、以後残余の手続きを終え、同船は、ソロモンの船員の手により操舵され、日本・ソロモン間6000kmの波頭を見事乗り切り、9月中旬首都ホニアラに到着しました。

Tautai 保健大臣を招待しての夕食会

Tautai 保健大臣を招待しての夕食会

Tautai 保健大臣は、同大臣の出身地である離島Rennel & Bellona と本島(ガダルカナル島)との間にはこれまで連絡船がなく、医療、経済面で他の島から遅れを取っていたため、この船を購入することにより、離島の人々の生活向上を図りたいとの観点からこの船の購入を強く希望したものです。この船が早晩正式に稼働し始めることにより同大臣の夢が実現されることになるでしょう。

友好協会は、この船の購入を決める前の事前視察に来日した同大臣を夕食会に招待(於;品川プリンスホテル)し、更に、大臣の本邦入国に際しては入国に必要な査証の取得に関して在ソロモン日本大使館の協力などを求めるなどの支援も行いました。今後の日本・ソロモン間の友好関係の一層の深化が期待されます。