ソロモンに暴動勃発

2022年01月15日

5248 2021年11月24日、ソロモン諸島のガダルカナル島の首都ホニアラで、台湾と断交して中国との国交に踏み切った親中派のソガバレ政権に対し、親台湾派のマライタ島民が、その不満を爆発させ、ソガバレ首相の退陣を求めるための行動を起こし、主要道路の閉鎖、国会や中国人街に火を放つなどの行動に出ました。

これに対し、ソロモン政府は、一時、首都をロックダウンすると共に、豪州、パプアニューギニアに救済を求め、これ等の国の軍隊が首都の治安維持のために派遣されました。また、中国が警察官を派遣するなどの動きを見せてます。この暴動の背景には、ソロモンで一番人口が多いマライタ島に対するソガバレ政権の関与が少ないことが、結果として首都のあるガダルカナル島との間の経済格差が拡大したことに対する不満もあったと見られてます。(写真は燃え上がるソロモンの国会)

かって、2000年当時、ガダルカナル島とマライタ島との間の経済格差に不満を持ったマライタ島民が立ちあがり、ガダルカナル島民との間で部族抗争が約2年間続いた際にも豪州を中心とした国際軍(RAMSI)がホニアラに駐屯し、ソロモンの警察能力高めると共に治安回復を図り現在に至ってます。