ソロモン観光

日本の支援で作られたホニアラ国際空港の到着出口付近

日本の支援で作られたホニアラ国際空港の到着出口付近

ソロモン諸島への行き方

ホニアラの東11kmにあるホニアラ(旧ヘンダーソン)国際空港(HONIARA INTERNATIONAL AIRPORT)がソロモンの唯一の国際空港。日本からの直行便はなく、オーストラリアのブリスベン経由が一般的であるが、ポートヴィラ/ナンディ経由、若しくはポートモレスビー経由も利用できる。ブリスベン~ホニアラ間はソロモン航空が週4便(火2便、金2便)を運行している。その他ホニアラ~ポートモレスビー間(月1便、金1便)、ホニアラ~フィジー間(木1便)便がある。
日本~ブリスベン間は多くの航空会社が運航しており、JALもカンタス航空と共同運航している。フィジーのナンディ、ニュージーランドのオークランドからもホニアラに入れるが、ヴァヌアツのポートヴィラを経由することになり便数は少ない。

戦跡めぐり

地獄の岬(Hell’s Point)


ホニアラ国際空港の東にあるアリゲーター・クリークが海に出る場所が「地獄の岬」と呼ばれる。1942年8月20日、日本軍一木大佐の率いる将兵800人が「バンサイ」を叫びながらアメリカ軍の機関銃に向かって白兵戦を展開突撃した。この一木支隊はここで全滅した。

血染めの丘(Bloody Ridge)

現在のホニアラ国際空港の南にある丘で、アメリカ軍の基地を攻撃を試みた日本軍(川口支隊と仙台第二師団)は米軍が広範囲に仕掛けた有刺鉄線の罠に気付かず、ここで2、000人の兵士を失ったと言われている。日本側はここを山がムカデのように褶曲していることから、ムカデ高地と呼んでいる。

ギフ高地とアウステン山(Gifu ridge & Mt.Austen)

標高400mのアウステン山からギフ高地を通ってククムヘの道は、日本軍がアメリカ軍に対して必死の抵抗を見せた場所である。ククムまで4kmほどの地点には、ガダルカナルで戦死したすべての人々の霊を慰めるために日本の民間人の手で建設されたソロモン諸島平和記念公園がある(ホニアラ市内より車で約20分)。他方、スカイライン・リッジには米軍の戦争記念碑がある(ホニアラ市内より車で10分)。悲惨な戦争の歴史を風化させないためにも一度は訪れ慰霊することは意義がある。

日本の平和記念公園(アウステン山)

日本の平和記念公園(アウステン山)

米国の戦争記念碑

米国の戦争記念碑

タサファロング岬(Tasivarongo Point & Reef)

1942年10月と11月に日本軍の2つの師団が上陸した地点で、岸辺からすぐのところに輸送船の鬼怒川丸と広川丸が沈んでいる。鬼怒川丸の船体の一部は海面から出ており、広川丸は海面下3mから斜めになっている。2隻の回りにはカラフな魚が群れており、ボネギ・ビーチの使用料を支払えば簡単に近付ける。

ホワイト・リバー村(White River Village)

タサファロング岬に上陸した日本軍2個師団が1943年1月までここに司令部を置いた。この地を撤退する直前には、ホニアラ中心部に配置していた2つの大隊がキタノ・メンダナ・ホテル附近で全滅している。

エスペランス岬(Cape Esperance)

1943年1月から2月にかけて、ガダルカナル島の北西にあるこの岬から11、000人の日本人将兵が撤退した。将兵のほとんどは病気であったり餓死寸前であったことが伝えられている。日本軍はガダルカナル島の西に位置するニュージョージア島、コロンバンガラ島へと防衛線を後退させたが、いずれもアメリカ軍の攻撃を受け1943年10月にはソロモン諸島から完全に撤退した。
エスペランス岬から西約2kmにあるタンベア(Tambea)には、撤退前に死亡した日本人将兵200人を偲ぶ記念碑が建っている。

ジャコブ・ブーザ(Jacob Vuza)

戦争中、ソロモン義勇軍に所属していたソロモン人の英雄。日本軍の情報を入手したが発見され重傷を負いながらも貴重な情報を連合軍にもたらした。警察本部の前に像が建立されている。

セントラル州とツラギ

ガダルカナル島の北に位置するセントラル州は、旧首都ツラギ島を含むフロリダ諸島とその西に浮かぶサボ島、さらに40km西に位置するルッセル諸島で構成される。州の人口は約18、000人、土地面積は1、000平方kmほどである。
フロリダ諸島の中心は州都のあるツラギ島で、北側と東側を2つの大きな島に守られるように位置している。
1897年にソロモンの首都となったツラギは、日本軍が上陸する直前まで約1、000人が生活する活気のある街であった。1942年5月に日本軍が占拠したが、3ヵ月後の8月8日にはアメリカ軍の攻撃によって玉砕、それ以降はアメリカ軍の艦船基地となった。
ツラギ島の東にガブツ島(Ghavutu) とタナンボゴ鳥(Tanambogho)がある。いずれも小さな島だが日本軍はここを航空隊の水上機の基地とした。1942年8月8日ツラギと同じくアメリカ軍の攻撃によって奪回された。この2島のさらに東にはトウキョウ・ベイ(Tokyo Bay) と呼ばれる湾があり、駆逐艦「菊月」と「第三利丸」が座礁したまま放置されている。

その他の観光スポット

議会(Parliament)

アシュレイ通りがハイビスカス・アベニューに突き当たる地点にあり、1993年にアメリカの資金援助によって建てられたもので日本の建設会社が請け負った。しかし、議員会館やそれに伴う福祉施設は資金不足で未完成のままである。

国会議事堂

国会議事堂

国会議事堂より見える景色

国会議事堂より見えるホニアラ市内景色

国立博物館(The National Museum TEL:22309)

観光局の向いにあり、規模は小さいが民族文化センターが併設されている。館内にはカヌーや伝統的儀式に使われた道具、貝細工などが展示されており、レプリカも販売している。開館時間は平日の9:00~16:00と、土曜日の13:00まで。入館料は無料。なお、館内庭園には日本政府が中心となって援助してできた青少年育成センターがあり、日本語教育や種々の会合に利用されている。

植物園(Botanical Garden)

ホニアラの西の外れにあるロブ・クリーク沿いにある。3,000種類を超える熱帯雨林の植物標本があり、特にランの豊富な種類が素晴らしい。開国時間は月曜から金曜日の7:30~12:00、13:00~16:00。

ギゾと周辺の島々

幅が約5km、長さ11km、土地面積が約37平方kmのギゾ島の人口は約6,000人。中心の町ギゾは島の南東にあり、4,500人が生活するソロモン諸島第2の町である。第2次世界大戦中は旧日本軍の艦船の修理基地があった。
ギゾ島の周辺には多くの小島が点在しており、そのひとつ一つがソロモン諸島でも有数のダイビンク・ポイントになっている。その小島の一つヌサトウペ島(Nusatupe lsland) にはギゾ空港があり、空港とギゾの街は発着に合わせて運行されるモーター・カヌーで結ばれている。ギゾ空港は国内線だけだが、便数はホニアラ国際空港に次いで多く、ホニアラとの間には毎日3便が運航されている。因みに、ギゾ空港ターミナル、ギゾホテルの近くの市場等は日本政府の援助でつくられたもの。

ケネディ島

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ギゾより船で約40分のところにある島で、大戦中に故ケネディ米大統領が艦長であったPTボートが日本の駆逐艦と衝突し、沈没した地点から泳いでたどりついた島として有名。ソロモン諸島第二の街、ギゾ島のギゾより船で約40分のケネディ島。ここは、のちにアメリカ大統領となった故ジョン・エフ・ケネディ氏が大戦中に、当時艦長であったPT-109ボートが日本の駆逐艦「天霧」と衝突・沈没し、そこから泳いでたどりついた島として有名になっています。現在も無人島ですが、特にアメリカ人には人気の観光スポットとなっています。

アクティビティ

タイビングとシュノーケリング

4660300158_4f4dbc84e7_zガダルカナル島とホニアラの沖合に浮かぶフロリダ諸島の間に横たわる海峡をアイアン・ボトム・サウンド(鉄底海峡)と呼ぶ。その名の通り、この海峡には日米両軍の艦船が数十隻沈んでおり、至る所がダイビンクスポット。最も近いポイントはキタノ・メンダナ・ホテル沖のメンダナ・リーフで、浅瀬にアメリカ軍の戦闘機が沈んでいる。水温は1年中27~28℃で視界も30m以上と良好。

□アイランド・タイブ・サービス lsland Dive Services
(TEL:22103)

キタノ・メンダナ・ホテルにあるタイビング・サービス。日本人ダイバーは、ほとんどがここを利用する。
シュノーケリングの道具もレンタルできるが、数が少ないので持参したほうがよい。

□レッツゴー・ダイビング Let’s go Diving Ltd
(TEL:20412)

キング・ソロモン・ホテルにあるタイビングショップ。

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ギゾには2つのダイビング・サービスがあり、いずれも予約しておけば空港まで迎えに来てくれる。ギゾ周辺でのダイビングは、ポイントが無数にあり、どこでも同じように楽しめる。ドロップオフやケープダイブ、コーラル・ガーデン、カラフルな熱帯魚、マンタ、ウミガメ、バラクーダ、サメなどのほかレックダイブも人気がある。

□アドベンチャー・スポーツ Adventure Sports
(TEL:60253)

中心はダイビンクだが、ほかに戦跡ツアーやブッシュ・ウォーキングなどの企画もある。
この地で長く営業しているので、ダイビンク・スポットに詳しく、季節や潮の流れなどで、毎日のようにポイントを変えて案内してくれる。

□ダイブ・ソロモンズ Dive Solomons
(TEL:60199)

ギゾホテルにあるダイビング・サービス。
ダイビンクが目的のバックパッカーには、ギゾ・ホテルのドミトリー形式の部屋を予約してくれるので、何かと便利。
料金は2タンク・ダイブが器材込みでSI$560~。シュノーケリング・ツアーも用意されている。

その他スポーツ

数は多くないが、テニスコート、スカッシュコート、ゴルフ場がある。
スポーツとしてはサッカーに人気があり、ラグビー・野球も人気が高まってきている。
最近、日本ソロモン友好協会(当協会)が野球道具をソロモン野球連盟に寄附した。

□シュープリーム・クラブ Supreme Club
(TEL:20629)

ビリヤード、フィットネス・ジム、スカッシュ・コート、バスケットコート等がある。

□ホニアラ・ゴルフ・クラブ Honiara Golf Club
(TEL:30181)

会員制。ノミネーション費としてSI$500支払い、会員として認められたら年会費SI$150を払う。
非会員は9ホールでSI$25、18ホールでSI$50のプレー代を払う。