第3次ソロモン友好親善訪問を実施

2009年03月03日

 日本ソロモン友好協会は平成21年2月2日~7日まで、第3次ソロモン友好親善訪問を実施しました。行程はフィジー、キリバス経由という当協会としては初めてのコースで訪問しました。メンバーは井上会長はじめ高濱理事長、村上理事、嬉理事、木下理事並びに特別参加者として美濃様の計6名でした。訪問の内容概略以下のとおりです。

 3日、飛行機がソロモン上空に達したとき、大雨のため機はなかなか着陸できず、天候が変わるまで約10回ほど旋回を行なってようやく着陸。木々の青さが目にしみるも小雨降る中を岩撫大使他大使館関係者の出迎えを受けVIP室にてしばし休憩後、ホテルにチェックインその午後は慰霊行事が予定されていましたが、再び降り始めた雨のため右行事は中止を余儀なくされました。その日の夕方は当初予定が入っていなかったケマケザ元首相(2004年愛知万博に出席のため訪日した際当協会として歓迎会を帝国ホテルで実施)を招き夕食をとり和気藹々とした雰囲気の中で会話も弾み旧交を温めました。

 翌4日は、ソロモン政府閣僚等への表敬訪問が続き、最初は、ワエナ総督(今年7月で任期切れの予定)、ついで島サミットでソロモン代表として訪日経験のあるタウシンガ森林大臣 そして今回初めて会うことになったシクア首相を表敬訪問しました。特にシクア首相との会談の中で、協会として今年すぐにでもソロモン政府の推薦を受けた優秀な青年を日本に招き、日本を知ってもらい更なる交流を深めたいとの申し出を行なうと共に、今回のソロモン訪問の趣旨に賛同されて青年招聘の際の経費に使って欲しいとして井上会長の御友人の前田様から同会長に託された100万円を同首相に手交しました。なおシクア首相からは感謝の意が表明されると共に自分は5月に開かれる島サミットに出席のため日本を訪れるが、その際にソロモンの青年を一緒につれてゆくことも可能ではないかとの一つの考えが示されました。いずれにせよ各閣僚は一様に友好協会の訪問を歓迎してくれ、今次訪問の意義は確実に達成されました。

 5日目は、Florence Young Christian Shool を訪問。サエマニ校長の案内で所定の教室に行くと待ち受けた先生・生徒が現地の花で編んだレイを全員の首にかけて歓迎の意を表してくれました。これに対して、当方から持参した学用品及び玩具などを贈呈し、玩具の使い方・遊び方などを協会理事が披露し、これを生徒が真似るなど、友好ムードはいやがうえにも高まりました。更に高濱理事長から愛知県でソロモンに強い関心を有するNPO団体から依頼されて持参したメッセージを同校の生徒に手交し、これに対して、同校の生徒からは愛知県の当該生徒に対する返事のメッセージがその日のうちにホテルに届けられました。その内容は誠にすばらしく感銘を受けるほどのものでした。この学校訪問後は漁業省を訪問し、大臣代理と経済交流問題などに関する意見交換を行いました。
 その日の午後は、テナルにある一木支隊奮戦の地を慰霊参拝すると共に、ボネギ川の近くにあったといわれている野戦病院跡で慰霊参拝を実施。特にボネギ川の付近には数日間続いた降雨のため水かさが増して、そのため食料を失った村民等が救援の手を待って集まっていたので、ささやかではありましたが慰霊用供物すべてを彼らに提供しました。夜は、元日本への国費留学生との交流を実施し、夕食を共にとりながらお互いに元気であることを確認し合いました。

 最終日の6日早朝、ケマケザ元首相が井上会長の部屋を挨拶方々訪問してきましたので今後の交流あるいは係わりあい方などに付き意見交換を行い、当協会しても、これまでの同元首相との関係を踏まえ、ケマケザ元首相と共に交流の実を挙げられれば喜ばしいことであるとのべつつ、今後とも右元首相を支持していきたい旨の表明を行ないました。以上を以って全日程を消化し、来たときと同様の行程で日本への帰国の杜に付きました。
 今回のソロモン訪問も第1回と同様短期間の滞在ではあったものの、十分手ごたえがあった、かつ内容の濃い訪問でした。